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余韻の長い音色のソフトシンセをオーディオ化する時のコツ。

ソフトシンセのオーディオ化

最近ではトラックメイク/宅録で作品作りする時にハード機材は使わず、全てソフトで制作している方が多くなってきていますね。

今回はピンポイントなTipsですが、ソフトシンセ内でリバーブ/ディレイをかけたり、リリースの長い音を鳴らしているパートをオーディオ化する際に知っておくと良いコツを書きたいと思います。

クラブミュージックを作っている方は特に多いかと思いますが、ソフトシンセで4や8小節単位で鳴らして基本パートを作り、それらをオーディオ化して素材にしてから構成を考える手法を使っている方も多いと思います。

この方法のメリットは、

  • シンセで鳴らしてた音をオーディオ編集(リズムにあわせた切り貼りやリバース等)で作りこめる
  • マシンスペックが弱くてもオーディオにすることでCPU負荷を減らせる

といった事があげられます。

そういった方法で曲を作った人は経験があるかもしれませんが、リリースの長い音やリバーブをシンセ内でかけた音で1拍目から鳴っていないパートの場合、書き出してLOOPさせると毎LOOPごとに頭だけ残響が抜けた感じになってしまう事があります。
※下の画像参照。MIDIで1小節LOOPをつくり1小節をオーディオで書き出した場合です。

midiAudio_1

midiAudio_2

1つめ画像のように音の余韻がない音色であれば問題ありませんが、リリース長めの余韻が長い音の場合は次の小節まで余韻が食い込んでいくので1小節で書き出すとLOOPさせた時に毎回LOOP頭で残響が切れておかしくなります(もちろん意図的にこういったLOOPにする時は問題ありません)。

そういった場合、例えば1番はじめに発音する音が1拍目の8符裏だったら、書き出し範囲を【1小節目1拍目の8符裏】〜【2小節目1拍目の8符裏】にしてやっても問題ありません。ただしクオンタイズをかけずに演奏したMIDIの場合、スタートの音がきっちりグリッドにあっていないケースもあり、書き出し範囲の設定が面倒だったりズレるミスが起きやすいですよね

これから紹介するのはミスが起きにくく簡単にできる書き出し方法です。


今回の例は、MIDIトラックで打ち込んだ8小節をソフトシンセで鳴らしてオーディオ化する場合です。
写真だと2小節ごとに区切ってあるので【2小節MIDIトラック×4つ】に一見みえますが、クオンタイズしていない素材なので各々微妙にタイムの位置が異なり、『8小節で1区切り』のフレーズです。
bounce_tip1

次に1小節目のリージョン(DAWによってはクリップ、イベント。以下リージョン)を9小節目にコピーします。
bounce_tip2

書き出し範囲を10小節に設定します。
bounce_tip3

10小節分を書き出し、オーディオトラックとして読み込みます。
bounce_tip4

8小節分でリージョンをカットします。
bounce_tip5

カットしたリージョンは【フレーズは1〜2小節目】ですが、【7〜8小節目】から引き続き鳴っているので【頭に余韻の音が残った状態の1〜2小節目フレーズ】で書き出されています。この【頭に余韻の音が残った状態の1〜2小節目フレーズ】を1小節目に移動させます。

そしてDAWのグリットをサンプルやms等の最小単位にして残響が自然に繋がる位置に長さを変えてやります。今回はかなり余韻の長い音色だったので2小節目中にあるノートの直前までリージョンを伸ばし繋いでいます。大体はそのまま綺麗に繋がる事が多いですが、ソロにしてプチっとノイズが入るようであれば短いクロスフェードをかけてやりましょう。

bounce_tip6

これでLOOPさせても自然な残響になるオーディオで書き出せました。8小節でグループ化しておくと扱いやすいと思います。

またこのフレーズがはじめて楽曲内で出てくる時に残響からなるとおかしい場合は、残響部分のみミキサーでミュートをかけておけば良いと思います(もちろんリージョンをカットしてもOKです)

音源制作時の参考になれば幸いです。