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アナログミキサーのLRのレベルをきれいに揃えるコツ。

今回紹介するコツは、

アナログミキサーでモノラルのチャンネル2つをステレオで使う時に、LRのレベルをきれいに揃える方法です。

内容的には中級者以上かもしれないですけど、色々応用がきくので知っておくと便利かと思います。

ライブPAやアナログシンセ等を使った音源制作など、DAW主流の今でもアナログミキサーを使うシーンはまだまだ多いと思います。

うちのスタジオでは24chのアナログミキサーを入れています。主に録音時にアーティストに返すモニターの為とMIXで卓が必要になったケース(ほぼDUB MIX時)の時の為ですね。

やはりアナログ卓があるといろいろと便利なんですよね〜。

今回は上の写真の様に、アナログミキサーにステレオ音源をつなぐ時、モノラルChを2つに入力しPANを振り切って使うケースを前提にしています。

こういった使い方の時になるべくLRのゲインをきっちり揃える方法はないか、以前いろいろ試して個人的には今のところこれが一番ベストかなと思っています。

方法は下記のようになります。

  • まずDAWソフトなどでモノラルのTRACKを作成し、そこからサイン波や矩形波を出力できる様にします。Pro toolsの場合はAUXTRACKにシグナルジェネレータ(だったはず)をインサートすれば良いです。
  • 次にステレオで使いたい2つのフェーダーを目視してきっちり揃えます。
  • その後、どちらのPANも左か右に完全に振り切ります。今回は左に振りました。
  • 先程のテスト用の信号をステレオで使いたい2つのフェーダーに送ります。※片方のスピーカーからテスト用の信号が鳴っている状態になります。
  • 片方のチャンネルを位相反転スイッチで逆相にします。
  • あとはその音が聴こえなくなるポイントを探してGain Trimを調整するだけです。

仕組み的には同じ音の正相と逆相を同じ音量で混ぜると音が0になるのを利用しています。

簡単に動画も撮ったので見てもらうと分かりやすいと思います。

【注意】途中のテストトーンが結構大きいのでヘッドホンやスピーカーの音量に注意してください。

PANを振り切るのはマスターフェーダーやパンポットの微妙な音量ズレによる干渉が少しでも減るかな〜という為です。

またDAWでモノラルのTARCKを作る事に関しては他ソフトで試していないのでPro toolsだけかもしれませんが、ステレオのトラックを作ってオシレータ信号を出力した時は左右で微妙に音質音量が変わるのか、同じ方法でも完全に音が消えるポイントがみつかりませんでした。

ちなみに詳しい人は分かると思いますが、この方法はシビアに見ると始めに目視で揃えたフェーダー位置ありきでGain Trimの音量が揃う感じです。フェーダーの個体差はこの場合考えていません。ただ色々試した結果ではこれが一番個体差の影響が少なく揃えれました。

動画の最後を見てもらえば分かりますが、最終的に2つチャンネルのGainの音量が揃うポイントは目でみると少しズレてますよね。うちのMIXERのこの2つのチャンネル、目視で揃えると少し右が大きくなってしまうんですね。

今回紹介した方法ならこういったチャンネルの微妙な個体差もカバーできると思います。

卓だけでなくステレオのアウトボードでLRレベルが別調整できるタイプなども、この方法が役立つ場合があるかと思います。
アナログ環境を併用している方のお役にたったら幸いです!